防衛省が自衛隊員218人を処分 木原防衛相が謝罪
防衛省は、特定秘密の不適切な取り扱いなどの一連の問題について、調査結果を明らかにし、隊員218人を処分しました。防衛省前から中継です。
この異例の事態を受けて木原防衛相は先ほど、会見で謝罪しました。
木原防衛相「国民の信頼を裏切る決してあってはならないものです。防衛大臣として国民の皆様に深くおわび申し上げます」
安全保障上の特定秘密を巡っては、6隻のイージス艦を含め、海上自衛隊の艦艇38隻で資格のない隊員が取り扱ったり、知り得る状態だったということです。外部への漏えいは確認されていませんが、防衛省は、特定秘密への認識に組織的な問題があるとしていて、教育の徹底などにより対応するとしています。
陸自や空自なども合わせると、特定秘密を巡る処分は113人にのぼります。
また、潜水手当を不正に受給するなどしたとして、懲戒免職11人を含む海自隊員74人が処分を受けました。確認された不正の額は、およそ4300万円でした。
これらを受け、海自トップの酒井海幕長が減給処分となった上、事実上の更迭となりました。
木原防衛相は、給与1か月分の自主返納を表明した上で、自らのリーダーシップで「防衛省・自衛隊を早急に立て直す」としました。
ある自衛隊幹部は、「一つ一つが非常に大きい事案。処分人数のインパクトだけで終わらせず、丁寧な再発防止が必要だ」とあせりをにじませていました。
今後、今回の結果をどう信頼回復につなげるかが問われることになります。