“所得税の減税”めぐり 立憲民主党・泉代表…“給付を急ぐべき”と追及 首相へ代表質問
国会では24日から与野党の論戦が始まりました。立憲民主党の泉代表は岸田首相が打ち出した所得税の減税ではなく、給付を急ぐべきだと迫りました。
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24日から岸田首相への代表質問が始まりました。立憲民主党の泉代表がただしたのは、物価高対策として首相が検討を指示した“所得税の減税”についてです。
立憲民主党・泉代表
「所信表明演説では『所得税減税』を入れなかった。なぜですか? 結局、所得税減税は行うのか行わないのか明確にお答えください」
泉代表は、23日の所信表明の中に「所得税減税」という言葉が入っていなかったことを指摘しました。
岸田首相
「与党で正式な議論も開始されていない段階で、政府の考えとして述べることは控えなければならない。国民への還元については所得税減税を含め、早急に検討を進めてまいります」
さらに泉代表は、実現が早くても来年の夏以降になるとみられている所得税減税ではなく、“給付”を急ぐべきだと迫りました。
立憲民主党・泉代表
「まず総理『経済、経済、経済』と言うだけでなく、国民が望むのは今年中のインフレ手当の『給付、給付、給付』ではないですか」
岸田首相
「物価高に最も切実に苦しんでおられるのは低所得者の方々であり、国民への還元について、その実施時期も含め、早急に具体化してまいります」
立憲民主党の吉田議員は“賃金アップの決定打がない”と指摘しました。
立憲民主党・吉田晴美議員
「目指すべきは徹底的な中小企業支援と、労働者の「賃上げ、賃上げ、賃上げ」です。岸田総理、思い切った賃金引き上げを講じるべきと考えます。見解をお聞かせください」
岸田首相
「賃上げは言うまでもなく、岸田政権の最重要課題であり、成長と分配の好循環が回っていく、物価上昇を上回る、持続的で構造的な賃上げが行われる、こうした経済を目指してまいります。思い切った供給力の強化、これを集中的に講じてまいります」
また吉田議員は、当初の予想よりも膨らんでいる大阪万博の建設費についてただしました。
立憲民主党・吉田晴美議員
「当初予算の1.9倍、ほぼ倍になる万博予算は異常です。岸田総理、この予算倍増を政府はそのまま認めるのですか。お答えください」
岸田首相
「その内容について適切なものとなっているか。また、さらなるコスト増の可能性にも十分に対応できるものとなっているか等も含め、必要な精査を行っているところであり、しっかり確認した上で『大阪府』『市』そして経済界とも対応を協議していきたいと考えております」
代表質問は25日も行われます。