自民党“政治とカネ問題”実態解明へ 党による聞き取り調査開始
政治とカネの問題の実態解明に向け、自民党では党による聞き取り調査が2日午後から始まりました。中継です。
自民党内から「誰も責任を取らないわけにはいかない」という声も上がっていて、党幹部による聞き取り調査を始めました。
2日は森山総務会長、小渕選対委員長が都内のホテルで、収支報告書の不記載があった二階派議員を対象に聞き取り調査を行い、時間は1時間あまりでした。対象となるのは、二階派、安倍派の80人以上の議員らです。調査には外部の弁護士も同席するということです。
――80人以上を調査するとなると、かなり時間がかかりそうですが?
この週末(3日、4日)も、土日返上で行われるということです。調査は来週1週間ほどかけて行う予定で、報告書をまとめることにしています。一人一人の議員に丁寧な聞き取りを行うことで、自民党の「自浄作用」を示したい狙いです。
――この聞き取り結果を受けて、処分が決まっていくのでしょうか?
岸田首相は周辺に「処分を決めるにしても実態を調査してからでないと決められない」と話していて、聞き取り内容をふまえ今後、判断していくことになります。調査をふまえ、処分についても慎重に判断していくとみられます。
――この調査で実態解明は本当に進んでいくのでしょうか?
今回、調査にあたる幹部からも「正直、どんな意味があるのか疑問」との声も上がっています。さらに、これとは別に、自民党のすべての国会議員を対象としたアンケートも実施することが決まりました。対象は安倍派、二階派以外を含めた全ての国会議員で、裏金などがないかを調査するということです。