45年の歴史がある自民党・安倍派。解散が決まり、1日に「最後の議員総会」が開かれました。なかには、この日になって不記載を明かした議員もいました。

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1日、派閥からの指示を暴露した宮沢博行議員は…

“裏金”140万円　自民党・安倍派　宮沢博行議員
「これは再出発です。再出発。しっかりと再出発」

裏金事件に揺れる安倍派が、45年の歴史に幕をおろします。

宮沢博行議員
「政治家というのは、まずは自分で国民の皆さんの信を得て、勝ち上がっていくのが政治ですから。派閥に頼ってどうこうは、プラスアルファでしかないと私は思う」

1日に「安倍派」最後の議員総会が行われました。 “5人衆”と呼ばれる幹部が顔をそろえるなか…

“裏金”234万円　自民党・安倍派　塩谷座長
「歴史ある清和研（安倍派）を閉じなければならない。まさに断腸の思いでございます」
「長年にわたる事務的なミスリードによって、先生方に誤った処理を続けてきたことについても重ねておわびを申し上げたい次第」

座長の最後のあいさつも、拍手はまばらでした。

“裏金”1051万円　“安倍派5人衆”松野前官房長官
「一緒に仲間と苦労してきた思いもあるから、本当に忸怩（じくじ）たる思いです」

“裏金”1019万円　“安倍派5人衆”高木前国対委員長
「これまでお世話になりました。ありがとうございました」

なかには、このタイミングで収支報告書への不記載を明かす議員も。

自民党・安倍派　丸川珠代元五輪相
「私の事務所には5年間で822万円の還付金がございました」
「派閥からは、ノルマ超過分を持ってきても、結局はそちらの事務所に返すことになるので、ノルマ以上のものを持ってこなくていいということを事務的に言われておりました」

今後は「清算管理委員会」をつくり、派閥の解散に向けた事務作業を行い、残金があった場合は公的機関へ寄付などを行うということです。ただ、派閥内からは公然と批判する議員も。

“裏金”204万円　自民党・安倍派　松川るい議員
「幹部らの責任は重いのではないかと、私は思っております」

――幹部は説明責任を尽くした？

松川るい議員
「私は不十分だと思います」

一方、「政策集団」として活動を続ける麻生派にも動きがありました。「麻生派はまず解散すべき」と主張していた、岩屋元防衛相が1日付で退会しました。

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国会では連日、野党が追及しています。

立憲民主党　水岡参院会長
「裏金議員は明らかに議員辞職に値します。離党も除名も辞職もしない。これは一体どういうことでしょう」

岸田首相
「派閥を解散した場合であっても、関係者の説明責任がなくなるというものではないと考えております」

自民党は裏金問題について、2日午後から関係議員へのヒアリングを始めるとしています。

（2月1日放送『news zero』より）