菅前首相 派閥“離脱”しない岸田首相に疑問呈す…にじむ距離感
菅前首相は訪問中のベトナムで記者団に対し、岸田首相が派閥を離脱していないことに疑問を呈するなど、距離感をにじませました。現地から谷記者の報告です。
首相退任後、初めて訪問した外国のベトナムで、菅氏を取材すると、かねて指摘されるように岸田首相と距離があることを感じさせました。岸田首相が派閥の会長を辞めずにいることに疑問を呈したのです。
菅前首相「総理大臣というのは、国民全体の先頭に立って汗を流す立場にあると。ですから歴代の総理大臣の多くの政治家も派閥から出て総理を務めておられたのではないかな」
岸田首相への批判的な姿勢が改めて浮き彫りになりました。
自民党内には、岸田政権が行き詰まった場合には菅氏が動き出すのでは、との見方もあります。
官房長官と首相を歴任し、8年以上、政権中枢を担っただけに、いまだ一定の影響力をもつ菅氏。今後、岸田政権に対してどのような動きを見せるかも政局の焦点になりそうです。