日独政府間協議 中国念頭に「経済安全保障分野での連携強化」で一致
岸田首相とドイツのショルツ首相は、両国の閣僚も交えた初めての「政府間協議」を行い、中国を念頭に経済安全保障分野での連携を強化することで一致しました。
首相官邸で行われた日独政府間協議には、それぞれ6人の閣僚が出席しました。
両国は、中国を念頭にサプライチェーンの強靱(きょうじん)化や、重要インフラの保護など経済安保分野で連携を強化していくことで一致しました。
岸田首相「日独は自由で公正な貿易に基づく多国間貿易システムを支えるとともに、経済的威圧、国家主導の不正な技術獲得の動きや、非市場的政策慣行に対抗するために協力していくことを確認をいたしました」
ショルツ首相は、「ウクライナ侵攻によって、特定の国への依存が強すぎると基幹産業が影響を受けることを痛感した」と述べ、国内で進む中国への経済的依存の脱却を図る考えも示しました。
また、両首脳は、自由で開かれたインド太平洋の実現に向け、協力を強化することでも一致しました。
岸田首相「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向けて、日独両国は連携と協力をこれまで以上に強化することが求められています」
岸田首相は、「力による一方的な現状変更はどの地域でも許せない観点で、日独の安全保障協力を進めることが重要だ」としています。