【独自】海自ヘリ事故受け“停止した訓練飛行”全て再開

海上自衛隊は、去年4月の哨戒ヘリコプターの衝突事故を受け、見合わせていた訓練飛行を先月末に全て再開していたことがわかりました。
去年4月の衝突事故は、海上自衛隊の哨戒ヘリ2機が伊豆諸島沖で潜水艦を捜す夜間訓練中に衝突、墜落し、隊員8人全員が死亡したものです。
事故を受け、海上自衛隊はヘリコプターの訓練飛行を停止していましたが、事故原因の発表や再発防止策の策定などを受け、段階的に再開していました。
ただ、最も困難で危険とされる複数のヘリによる夜間の訓練飛行は停止が続いていました。
こうした中、防衛省関係者によりますと、再発防止のための教育や運用要領の見直しが完了したとして、先月末、およそ10か月ぶりに、複数のヘリによる夜間の訓練飛行も再開したということです。
これにより、全ての訓練飛行が再開されました。
防衛省関係者は「中国などの潜水艦の脅威が高まる中で、訓練が再開できたことの意義は大きい」と話しています。