防衛省の概算要求7兆7385億円 “過去最大”今年度予算を1兆円近く上回る
防衛省は来年度予算の概算要求額を決定し、過去最大の7兆7385億円となりました。
防衛省が決定した来年度予算の概算要求額は、過去最大となった今年度当初予算を1兆円近く上回る7兆7385億円となりました。
「反撃能力」の手段として、敵の射程圏外から撃つことができる国産のスタンド・オフ・ミサイル、「12式地対艦誘導弾」改良型の開発・取得費などにおよそ1749億円を、弾道ミサイルに対処する「イージス・システム搭載艦」2隻の建造費、3797億円を計上しました。
また、来年度末に陸海空の自衛隊を一元的に指揮する、常設の「統合司令部」をおよそ240人規模で設置し、陸海空3幕僚長と同格の「統合司令官」のポストを設けます。また、南西諸島への部隊や物資を迅速に展開するための「自衛隊海上輸送群」を新設することも盛り込まれました。
政府は、去年末に閣議決定した安保関連3文書で、今年度から5年間で防衛費の総額を、これまでの1.5倍以上となる43兆円とすることを決定しています。