国民民主党は11日午後、東京都内で党大会を開き、来年度の活動方針などを採択します。大会会場から中継です。

ことしの国民民主党にとって、大事なポイントは2つあります。

一つ目が来年度予算案への賛否。そして2つ目が、参議院選挙での党勢拡大です。

国民民主党はいわゆる「103万円の壁」を178万円まで引き上げることを求めていて、与党側との交渉次第で来年度予算案に賛成する方針です。

しかし与党側には慎重意見が多く、現在、政党間の協議は止まったままです。

引き上げ幅について、国民民主党内からは、生活保護費の支給額を念頭に「少なくとも156万円程度」という声もありますが、ある国民幹部は「あくまで目指すは178万円だ」と、簡単には妥協しない考えです。

2つ目の参議院選挙でも、強気の姿勢が目立ちます。

立憲民主党など野党は、与党の議席を減らすため、野党候補の一本化などを模索していますが、国民民主の幹部は「選挙では他党と協力してもあまりいいことはない」と述べ、複数区だけでなく、一人区でも積極的に候補者を擁立していく考えです。

日本テレビの世論調査でも、政党別支持率が野党トップとなった国民民主ですが、幹部の1人は「最近、党内が浮き足立っている」と気の緩みを心配する声もあがっています。

政策実現と党勢拡大の両方を達成できるか、駆け引きが続きます。