岸田政権「新体制」で本格スタート 安倍派の4閣僚全員交代
自民党安倍派の裏金問題を受け、安倍派の4閣僚全員が交代となった岸田政権は、15日、新体制で本格的なスタートを切りました。
安倍派の閣僚はゼロとなり、迎えた新体制、初の閣議でしたが、岸田首相はこれまでの緊張した様子と比べると、人事を終えたこともあってか、穏やかな表情にみえました。
岸田首相は、ウラ金疑惑が持ち上がって以降、口を閉じ座っていることが多かったのですが、15日は部屋に入るなり、閣僚の席について、新しく就任した林官房長官に話しかけるなどリラックスした雰囲気でした。
林官房長官
「政府としても、予算、税制など国民生活に直結をする重要課題の大詰めでございます。これに向けて緊張感を持って臨んでまいりたいと思っております」
林長官は、また、政治とカネの問題をめぐる対応について、「首相が信頼回復に向けて、自民党の体質を一新すべく先頭に立って取り組むと発言している。その方針で対応していく」と強調しました。
一方、立憲民主党の泉代表は、新体制を厳しく批判しています。
立憲民主党 泉代表
「意味不明、支離滅裂。総理にはぜひどういう理屈で、こうした人事が成り立っているのかというのは、国民に明らかにしていただきたい。他の派閥でも同様のことがあった場合は、派閥ごと一掃をするのか、閣内からですね。ここはぜひ総理に早期の説明を求めたい」
立憲民主党は「自民党派閥裏金調査チーム」を設けて専門家からヒアリングを行うなど、引き続き追及していく姿勢を強めています。