備後デニムや折り鶴再生紙も…各国代表団などに配られる記念グッズ「サミットバッグ」に込められた、広島の魅力とメッセージ
開幕まであと5日となったG7広島サミット。各国代表団などに配られる記念品が詰められた「サミットバッグ」には、広島のこだわりや、環境への配慮のメッセージが詰まっています。
■サミット“記念グッズ”地元特産「備後デニム」も
13日、岸田首相も駆けつけ、テープカットが行われたのは「国際メディアセンター」。世界各国から訪れる報道関係者の取材拠点となります。
今回、各国代表団や報道関係者に配られるのが、合計7点の記念品からなる「サミットバッグ」。それぞれに「G7広島サミット」のロゴが入っています。(※サッカーボールは代表団のみ配布)
バッグの生地にはデニムの産地、福山市の「備後デニム」が使われ、メモ帳には「お好み焼き」のコテ(ヘラ)の絵柄をあしらうなど、「広島の魅力発信」も。
■「折り鶴が再利用されていることを…」メモ帳に込めた担当者の想い
そしてもうひとつ、サミットバッグに込められているのは「環境への配慮」というメッセージです。
例えばタンブラーには、持続可能な森林のために樹木の一部を伐採する「間伐」の過程で出た広島県の木材が使われています。
また、メモ帳には「おりづる再生紙」の文字が。
世界中から年間約1000万羽も集まることもあるという、平和記念公園の折り鶴。広島ではこの折り鶴を手作業で丁寧に解体し、再生紙として生まれ変わらせる取り組みが長年続いています。今回のサミットバッグではこの折り鶴再生紙がメモ帳などに採用されました。
外務省G7広島サミット事務局、サミットバッグ担当・鈴木純佳氏「平和への願いが込められた 折り鶴が、世界中から送られてくること。またそれらのたくさんの折り鶴が再利用されていることを知っていただく機会にしたいと考えました」
いよいよ19日に開幕するG7広島サミット。首脳だけでなく、記念グッズからも世界に向けたメッセージが発信されることになります。