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新たな発射に向け…松野長官「警戒監視に全力を」

2023年5月31日 11:46
新たな発射に向け…松野長官「警戒監視に全力を」

北朝鮮が弾道ミサイルの可能性のあるものを発射したことを受け、日本政府は、情報の分析を進めるとともに、新たな発射に向けた警戒態勢を続ける方針です。

政府は、北朝鮮が午前6時28分頃、北西部・東倉里から弾道ミサイルの可能性があるものを1発、南方向に発射し、6時35分頃、黄海上空で消失したものと推定している、と発表しました。

北朝鮮は、「軍事偵察衛星の打ち上げ」を予告していましたが、松野官房長官は会見で「宇宙空間への何らかの物体の投入はされていないと推定している」と述べています。複数の政府関係者は、「失敗したとみられる」との見方を示しています。

政府は、発射が「失敗した」とみられることを受け、次の発射に備え警戒を強めています。

松野官房長官
「米国・韓国をはじめ国際社会と緊密に連携して対応するとともに、国民の生命・財産を守り抜くため、引き続き情報の収集・分析、および警戒監視に全力を挙げてまいります」

浜田防衛相は、今後について、「破壊措置命令に基づいて、あらゆる事態に対応できるよう 引き続き適切な体制を構築していきたい」と述べ、沖縄で展開中の迎撃システムPAC3の配備を継続する考えを示しました。