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山際氏の後任に後藤前厚労相 経済対策の決定控え…“政策通”で国会答弁安定

2022年10月25日 11:42
山際氏の後任に後藤前厚労相 経済対策の決定控え…“政策通”で国会答弁安定

岸田総理大臣は、いわゆる統一教会をめぐる問題で辞任した山際経済再生担当大臣の後任に、後藤茂之前厚生労働大臣を起用する意向を固めました。

経済対策の決定を控え、すぐに国会対応も求められることから、岸田総理は、政策通として知られ国会答弁が安定している後藤氏の起用を決断しました。

岸田総理は25日午前、後藤前厚労大臣を総理官邸に呼びこみました。これに先立ち後藤氏は、「物価高対策、円安対策など経済が非常に難しい状況にある。 国民生活を守るためしっかり対応しなければならない」と意気込みを語りました。

後藤氏は、物価高対応を盛り込んだ経済対策や新型コロナウイルス対策を担当することになります。

岸田総理周辺は、後藤氏を起用した理由について「前厚労大臣としてコロナ対応にあたり経済政策にも明るい。いわゆる統一教会との関係もしっかり説明できる」と説明しています。

一方、与野党の国対委員長が会談し、野党側は25日午後1時からの衆議院本会議で岸田総理が山際氏の辞任に至る経緯について説明し質疑を行うよう求め、与党側もこれに応じました。

立憲民主党・安住国対委員長「この時局重大な折、突然辞任をするのは無責任であり、任命責任者である岸田総理の責任は極めて重いということで、強く抗議をいたしました」

野党側は、岸田総理の任命責任を厳しく追及する方針で岸田政権にとっては山際大臣の辞任で一区切りとはならず引き続き、いわゆる統一教会の問題への対応が迫られることになります。