自民党の石破総裁は1日午後、国会で、第102代の内閣首相に選出され、新しい内閣を発足させます。

首相への指名を前に、“異例”にも衆議院解散の意向を表明した石破総裁。午後には新体制を発足させ、総選挙に向けて一気に走りだすことになります。

岸田首相は、首相公邸から官邸へ向かう最後の朝を迎えました。臨時閣議では、各閣僚が互いに挨拶をかわし、岸田内閣は総辞職しました。

そしてこの後ですが、午後1時から、衆参両院で首相指名選挙が行われ、石破新首相が誕生します。

起用が内定している閣僚のうち女性は2人、初入閣は13人です。総裁選の石破陣営から8人が入閣したほか、旧岸田派と旧森山派は優遇された一方、旧安倍派の入閣はゼロでした。

一方、立憲民主党の野田代表は、石破総裁が、首相に指名されるのに先立って、今月27日投開票の衆議院総選挙に踏み切る考えを示したことについて、痛烈に批判しています。

立憲民主党　野田代表「総理大臣に指名されていない、組閣もされていない。それで事実上、伝家の宝刀を抜いたということじゃありませんか」

石破総裁は、総選挙の時期について、周囲に、「これ以上の苦渋の決断はなかった。私らしくない決断といわれても仕方ない」と明かすなど、思い通りの政権運営ができるのか見通せないスタートとなりそうです。