防衛省によりますと、中東イエメン沖のアデン湾で、イギリスの会社が運営するタンカーが一時乗っ取られ、海賊対処にあたっている自衛隊の部隊が情報収集を行いました。

防衛省によりますと、中東イエメン沖のアデン湾を航行していたイギリスの会社が運営するタンカー「セントラルパーク」が、武装勢力に乗っ取られたとの情報が海上自衛隊に寄せられました。

そのため、アデン湾で海賊対処にあたっていた護衛艦「あけぼの」と、P3C哨戒機1機を現場に急行させたということです。

部隊は、警戒監視と情報収集を行い、米軍などを中心とする多国籍海上部隊に情報提供を行ったということです。

タンカーはその後、アメリカ海軍によって解放されました。自衛隊にケガ人はなく、武器使用もありませんでした。

防衛省によりますと、タンカーの乗っ取りをはかったのが「海賊」だと確認された場合、自衛隊が海賊に対処した事案としては2017年4月以来、およそ6年ぶりとなります。