松野官房長官の「不信任決議案」与党など反対多数で否決 野党側は批判
12日の国会で、立憲民主党が提出した松野官房長官に対する不信任決議案の採決が行われ、与党などの反対多数で否決されました。
野党側は松野長官が自身の疑惑にコメントを避け続けたことについて、「記者の質問に同じ答弁を繰り返すのは極めて不誠実だ」などと批判しました。
立憲民主党・太栄志議員「ご自身のことすら真正面から説明できない官房長官の言葉を誰が信じることができますか。国民を守るためにも松野官房長官、即刻お辞めください」
立憲民主党の太栄志議員は「国民への説明責任を放棄し続ける官房長官の姿勢では国民の信任を得られない」と批判しました。
不信任案は採決され、自民・公明の与党などの反対多数で否決されました。
一方、補正予算の採決では与党と足並みをそろえ賛成に回った日本維新の会や国民民主党も不信任決議に賛成するなど、野党は結束して政権への厳しい姿勢を示しました。
焦点となっている内閣不信任決議案について、立憲民主党は12日夕方、最終的な対応を協議します。
ある立憲幹部は「不信任案を提出すれば選挙を誘発することになる」と慎重な意見もあります。一方で、別の幹部は「この状況で出さないのはおかしい」と、意見が割れています。
また、12日午後、岸田首相が岸田派にも収支報告書に不記載があったとみられることについてコメントしました。
岸田首相「宏池会(岸田派)事務局に対して調査を行い、そして当局に説明を行い、そして修正の必要があるならば適切に対応するこのように指示をしています。事務局には責任を果たさせたいと思っています」
また、これまでの説明との整合性について聞かれ岸田首相は「わたしの認識と異なる説明はしていない」と述べました。