政府 北朝鮮の“人工衛星”は「打ち上げ失敗」 10月にも再び打ち上げると公表も 背景は
北朝鮮が24日朝に行った弾道ミサイル技術を使った発射について、岸田首相は「失敗」との認識を示しました。中継です。
北朝鮮が打ち上げたとする「軍事偵察衛星」について政府は、「衛星軌道には乗らなかった」として、発射は失敗だったとの見方を示しました。
政府によると北朝鮮は24日午前3時51分ごろ、北西部の東倉里から弾道ミサイル技術を使用した発射を行いました。
発射された一発は、複数に分離し、複数の地点に落下しましたが破壊措置は行わず、被害も確認されていません。
岸田首相「今回の発射によって、地球周回軌道への投入は確認されていないということであり、そうであればこれは失敗したと言えるところだと受け止めています」
──今回の失敗は、政府内でどのように受け止められているのでしょうか。
ある政府関係者は「彼らも命懸けでやっているので、成功すると思っていた」など驚きの声が複数上がっています。というのも、北朝鮮は、5月にも失敗していて、「2度目の失敗は許されない。今回は国の威信をかけて発射準備をするだろう」とみていたからです。
一方、北朝鮮は落下した後、すぐに「失敗」を認めるとともに10月にも再び打ち上げると公表しました。
次の期限を切ったわけについて、ある政府関係者は、「今回の失敗の原因は、大したことがないと考えているのだろう」と話すほか、別の政府関係者は、「10月10日は、朝鮮労働党の創立記念日で、それまでに“偉業”を宣伝したいのでは」との見方を示しています。