「議場での陳謝」処分決定のガーシー議員を単独取材 帰国について「選択肢としてとらない」
21日、NHK党のガーシー参議院議員について、懲罰委員会で「議場での陳謝」という処分が決まりました。ガーシー議員は同日午後、日本テレビの単独取材に応じ、「日本に帰る選択肢はとらない」と主張しました。
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21日午後2時すぎ、中東のドバイにいるNHK党のガーシー参院議員が単独取材に応じました。
NHK党 ガーシー参院議員
「僕は日本に帰るということは、たぶん選択肢としてとらないなと、自分のなかではあります。国会に来る、来ないことがそんなに大問題なのかっていうのは、僕はずっと思っているし」
ガーシー議員は去年7月の参議院選挙に当選して以降、国会に1度も姿を見せていません。そのガーシー議員に対し、21日開かれた懲罰委員会では、NHK党の浜田議員がガーシー議員に代わって「虚偽の刑事告訴をされている」などと弁明書を読みあげ、欠席の理由を説明しました。
しかし、委員会では4段階の処分のうち3番目に重い「議場での陳謝」という処分が決定されました。
参院・懲罰委員会 鈴木宗男委員長
「ガーシー君に対し、国会法第122条第2号による、公開議場における陳謝の懲罰を科すべきものと決定しました」
懲罰委員会後に参院・懲罰委員会の鈴木宗男委員長は「きょうの弁明なんかも、私は多くの人が理解するものではないと。きちっと弁明できるならば、弁明してもらうとか、そういった機会は与えた方がいい」と述べました。
これに対し、弁明書を代わりに読みあげたNHK党の浜田議員は…
――ガーシー議員が実際に議場での陳謝に応じる可能性はあるのでしょうか。
NHK党 浜田参院議員
「えー…ないです」
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21日午後にインタビューに応じたガーシー議員は、“謝罪の意思”はあるとしました。
NHK党 ガーシー参院議員
「あのー、決まったことに関しては、真摯に受け止めます。日本に帰った際にいただいた陳謝の文章ですか、それを謝罪文としてちゃんと読ませていただこうと思ってます」
一方で、「無理やり逮捕しようとする動きがあるんであれば、僕は帰ることに対してリスクしかないので、帰らないです」と述べました。
警視庁は、複数の著名人らを脅迫した疑いがあるとして、ガーシー議員を捜査しています。“不当に拘束される可能性があるため、日本には帰れない”と話しています。ただ、1度も登院していなくても国会議員としての歳費などは支給され続けていて、その額は約1800万円です。
――多額のお金が支払われていることについて、納得していないという人も多いが。
NHK党 ガーシー参院議員
「もちろん税金を納めている方々も納得いっていないのも、もちろんわかっている。でも、もうもらっている以上、何もできないし、これを別にじゃあ国民1人あたりに振り込みをしようかと、何銭になるかもしれないけど、全然いいですよ…と僕は思っているし」
最も重い「除名」を含めた処分が検討されることについては――
NHK党 ガーシー参院議員
「これに関して受け止める、受け止めないというのは、受け止めざるを得ないと思うんすよ。僕はもちろん除名されたら日本に帰れないので、日本以外の国で生きていかなきゃいけないと決意を固めているので」
「議場での陳謝」は22日の本会議で正式に決まりますが、ガーシー議員は応じない考えです。このため、来月上旬にも「除名」を含めたより重い処分が検討される見通しです。