給食費無償化・乳幼児健診・避難所での食事・福岡城の天守閣 福岡市の新年度当初予算案の中身は
福岡市は14日、5年連続で総額1兆円を超える新年度の当初予算案を発表しました。学校の給食費を2学期から無償化するなど、子育て支援に力を入れます。
福岡市の新年度当初予算案の一般会計は総額で1兆1128億円です。中心部の再開発促進事業「天神ビッグバン」による固定資産税の増収などで、今年度より303億円増えて過去最大となりました。1兆円を超えるのは5年連続です。
新たな事業で柱としているのは「子育て支援」です。福岡市立の小中・特別支援学校で、来年度の2学期から給食費が無償化されます。関連費用としておよそ44億円を充て、子育て世代の経済的な負担を軽減します。
■高島市長
「給食費が5000円ですから、月々5000円手取りがアップするのと同じ効果が子育て世帯に期待できます。」
また、乳幼児健診に新たに生後1か月と5歳の子どもを加える費用として、およそ4億円を計上しています。
災害時の避難所での環境を改善させる新規事業もあります。企業やボランティアと連携して、被災者に温かい食事を提供する仕組みづくりや、プライバシーを確保するパーティションなどの備蓄を拡充するために、およそ3億7000万円を計上しました。
また、福岡市中央区にある地下鉄の唐人町駅には。
■鬼丸ゆりか記者
「1・2番出口付近に、ICカードやクレジットカード決済専用の改札口ができます。」
みずほPayPayドームでイベントが開催された際の混雑緩和につなげようと、現在、唐人町駅に7台ある改札機を2台増設する事業におよそ2900万円を充てます。運用開始は、ことし11月ごろの予定です。
さらに、福岡城の天守閣に関する文献調査や発掘調査の費用として、およそ4800万円を盛り込みました。
新年度の当初予算案は、17日に開会する議会に提出されます。