福岡県と福岡市の来年度の予算案は「子育て支援」を強調 全国初の「不登校特例校」や「誰でも通園制度」
福岡県と福岡市は15日、来年度の当初予算案を発表しました。それぞれが共通して力を入れているのが、子育て支援です。
■福岡県・服部知事
「将来を守るサステナブル社会への改新、未来を切り開くイノベーションの創発、この2つの視点をもって施策を展開してまいります。」
福岡県の来年度の当初予算案は一般会計で2兆1321億円で、新型コロナ対策関連費の大幅な縮小もあり、今年度より654億円減っています。
このうち不登校の生徒が増えていることを受け、県立高校1校に「不登校特例校」を設置するための予算として1225万円を充てています。
「不登校特例校」は生徒個人に合わせて授業時間や内容を調整するなど、特別な教育課程を編成できます。再来年度に設置される予定で、県立高校への設置は全国で初めてです。
■福岡市・高島市長
「新年度予算のテーマは、強くてやさしい福岡。」
福岡市の来年度一般会計予算案は、今年度より327億円増え過去最大の1兆825億円です。4年連続で1兆円を超えています。
子育て支援の分野では、仕事をしていなくても、また育児休業中でも定期的に子どもの一時預かりを利用できる「こども誰でも通園制度」に4億8511万円を計上しています。
すでに市内3つの施設で受け入れを始めていますが、来年度はおよそ30施設で1000人ほどを受け入れる計画です。
また、福岡市中央区のボートレース場駐車場に屋内型のスケートボード場を整備する予算として、2540万円が充てられています。国際大会が開催できる規模を計画しているということです。
予算案は福岡県は22日、福岡市は19日に開会する議会に提出されます。