富山市議会の会派に交付された政務活動費の一部について裁判所が支出の違法性を認めたことを受け、政務活動費を市長に返還した柞山数男市議について会派「自由民主党」は11日、役職停止処分としました。

富山市議会の会派「自由民主党」は、会長を務める柞山市議から「処分を検討してほしい」とする申し出を受け、11日午後、臨時の総会を開きました。

富山市議会の会派に交付された政務活動費を巡っては、富山市の市民団体が2015年度の支出に違法なものがあるとして住民訴訟を起こし、富山地方裁判所が3月、富山市議会の自民党、公明党、共産党の3つの会派が支出した合わせて56万円あまりについて、違法性を認め市長に対し会派に返還を求めるよう命じました。

判決を受け、柞山市議は、利息を含むおよそ7000円を自主返還したということです。

会派は、11日の臨時総会で柞山市議に対し役職停止の処分をすることを決めました。

富山市議会会派「自由民主党」久保大憲政調会長
「政治と金については厳しい目で見られている中で、金額の多寡によらず処分をすると。取り組んでいきたいと思います」