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【独自】無断党員登録 田畑議員の説明より早い2014年から開始

2024年12月6日 21:19
【独自】無断党員登録 田畑議員の説明より早い2014年から開始
自民党富山1区の田畑裕明衆議院議員をめぐる無断・架空の党員登録について、田畑議員の説明の矛盾点が新たに分かりました。

田畑議員は会見で、一連の問題は2015年から始まったと説明しましたが、その1年前の2014年から始まっていたことがKNBの取材で分かりました。

■無断党員登録 田畑議員の説明より早い2014年に開始

田畑議員の会見「2015年、私を支援してくれておりました親族の方から、A社と話をし入党者を募ること、党費はその親族の方が支払ってくれるとの申し出を受けました」

先月の会見で、本人の承諾なく無断で登録したり、架空の名前で登録したりした党員が262人にのぼると明らかにした田畑議員。

このうち206人の無断・架空の登録があったA社について、田畑議員は、党費の支払いは親族が肩代わりし、2020年に亡くなった後は自身の父親が支払いを引き継いだとし「この申し出を2015年に受けた」と説明しました。

しかし、この企業A社や自民党県連などによりますと、無断での党員登録は2014年から始まっていたことが明らかになりました。

「2015年から」とした田畑議員の説明より1年前に始まっていたことになります。

田畑議員は、A社の無断・架空党員は206人と説明していますが、A社が把握するのは70人余りしかいません。その70人余りのうち従業員およそ10人が、2014年に無断で党員登録されていました。

■架空党員登録 2015年から始まった可能性

また2015年に登録されたのは3人ですが、実在しない架空の名前が含まれています。2015年から架空の党員登録が始まった可能性があります。

この他およそ60人はすべて2017年に行われていて、およそ9割が実在しない架空党員でした。

このA社の従業員名簿について関係者は「田畑議員のおじではなく、自分が田畑議員本人に提出した」とし、会見の説明は真実ではないとしています。

自民党県連と富山市連は、あすにも田畑議員本人から直接説明を聞く予定です。

田畑議員の事務所は、この矛盾について問い合わせると「自分たちの調査では2015年から始まっている。田畑議員本人もわからないと思う」と答えました。

最終更新日:2024年12月6日 21:19
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