自民裏金事件めぐり野上・田畑議員不起訴 検察審査会申し立てへ
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件をめぐり、刑事告発された県選出の国会議員2人と自民党県連は先月、不起訴処分となりました。これを不服として県内の弁護士らがきょう、富山検察審査会への申し立てを行う方針を示しました。
検察審査会に申し立てを行うのは富山市の水谷敏彦弁護士ら5人です。
自民党安倍派に所属していた野上浩太郎参議院議員と田畑裕明衆議院議員は、それぞれ派閥からキックバックされた政治資金パーティー収入を政治資金収支報告書に記載していませんでした。
これを受け水谷弁護士らは去年、野上議員と田畑議員を収支報告書への虚偽記載による政治資金規正法違反などで刑事告発しました。
また、自民党県連についても過去の政治資金パーティーの収入や経費について「興行」として法人税を支払うべきなどと告発しました。
しかし富山地方検察庁は先月、野上議員、田畑議員それに県連のいずれについても不起訴処分としました。
この不起訴は不当だとして水谷弁護士らはきょう、検察審査会への申し立てを行う考えを示しました。
水谷敏彦弁護士「検察これでいいの?って 検察審査会でそこにお灸をすえてほしいです」
申し立ては今月中にも行いたいとしています。