「共謀していない」と無罪を主張 自民党元県議の陣営の男の初公判 公職選挙法違反の罪《長崎》
去年の衆議院議員選挙で、選挙運動員に違法な報酬を渡す約束をした罪などに問われている自民党元県議の陣営の男の初公判が長崎地裁で開かれました。
男は「共謀はしていない」と無罪を主張しました。
公職選挙法違反(買収など)の罪に問われているのは、去年10月の衆議院議員選挙で長崎1区で落選した自民党の元県議、下条 博文氏の陣営関係者で長崎市の団体職員白本 浩衛被告 66歳です。
起訴状などによりますと白本被告は去年10月上旬、陣営関係者2人と共謀し、下条氏を当選させる目的で12人の選挙運動員に選挙運動の報酬として時給1000円を渡す約束をした罪などに問われています。
白本被告は、陣営の事務局長で下条氏への投票を電話で呼びかける運動員に報酬を約束したとされています。
13日に長崎地裁で開かれた初公判で白本被告は「私は共謀していない。その他のことは知らない」と述べ無罪を主張。
検察側は、冒頭陳述で白本被告が運動員らに「これはあくまでもボランティアである」と口止めをしたほか、選挙の翌日以降には、下条氏や被告らが口裏合わせを行っていたことを明らかにしました。
一方 弁護側は、被告が過去にも選挙運動に関わっていて報酬の支払いが選挙違反になることは知っており「有償での募集は依頼していない」と主張しました。
次回の公判は来月4日に開かれ、陣営関係者らの証人尋問が行われます。