「時間の問題だと…」岸田首相の自民党総裁選不出馬 県内の有権者から厳しい声も《長崎》
岸田総理大臣が来月行われる自民党総裁選挙に立候補しないと14日、表明しました。県内の有権者からは驚きの声が上がる一方、冷静な受け止めも聞かれました。
(有権者)
30代「(岸田首相が次期総裁選に出ないと)そうなんだ」
60代「次はないと思っていたので(不出馬は)そうかなと思う」
20代「辞めないでほしかった。頑張ってほしかった」
14日午前、記者会見を開いた岸田総理。
(岸田首相)
「自民党が変わることを示す最も分かりやすい最初の一歩は私が身を引くこと。私はきたる総裁選には出馬しない」
自民党の派閥の政治とカネの問題の責任を取るとして来月行われる総裁選挙に立候補しないと表明しました。
有権者からは外交などの政策面で評価する声が聞かれた一方、「目立った成果がなかった」との声も…
(50代会社員)
「外交や経済の復旧に力を注いでいたので一定の成果は国民もやっぱり認めていると思う」
(40代主婦)
「子どもの施策はしっかり(やってくれた)児童手当とかはうちも子どもが多いので助かった」
(70代)
「(辞任は)時間の問題だと思っていた。全般的に可もなく不可もなく」
(70代会社員)
「後手後手にいつも回っていて積極的な政策がなかった」
自民党県連の前田 哲也幹事長はこの時期の不出馬表明を「潔い決断」と評価しました。
(自民党県連 前田哲也幹事長)
「総理自ら(政治とカネの問題の)責任を取ったというのは評価されると思うがそれで政治とカネの問題が終わったかというとそうではないので次を引き継ぐ人がしっかりとした改革案を出していかないといけない」
一方、立憲民主党県連の山田 朋子代表は「南海トラフ地震などへの対応を求められているタイミングでの表明はいかがなものか」と疑問を呈し、「新しい総裁が誰になろうと次の総選挙で政権交代につなげたい」と話しました。
国民民主党県連の深堀 浩幹事長は「政治とカネの問題に対して自民党内の膿を出し切るべきだった」とし「責任の取り方としては間違っている」と指摘。
共産党県委員会の石川 悟書記長は「広島出身ながら核兵器禁止条約に参加せず、防衛費を増額するなどあらゆる面で日本を後退させた」と述べました。