衆議院選挙島根1区 島根県では新たな区割りで行われる初めての選挙 立候補予定者の顔ぶれは
石破茂首相の就任からわずか8日後の衆院解散。各政党は事実上の選挙戦に突入しました。島根県では新たな区割りで行われる初めての選挙となります。
議員1人当たりの有権者数の格差を示す「1票の格差」を是正するため、2022年に改正された公職選挙法。それに伴い島根県では新たな区割りが今回の衆院選から適用されます。具体的には、雲南市の全域を1区に出雲市の全域を2区にするほか、飯南町が2区から1区へ変更されます。
立候補予定者の顔ぶれも固まりつつあります。島根1区では、
自民党で衆議院比例代表中国ブロック選出の前職・髙階恵美子氏(60)
立憲民主党の前職・亀井亜紀子氏(59)
共産党の新人・村穂江利子氏(56)
が立候補を予定。三つどもえの戦いが予想されます。
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今年4月の補欠選挙では、派閥の裏金事件の逆風にさらされた自民党が立憲民主党に大敗。長年守り続けてきた議席を明け渡しました。このとき勝利したのが立憲民主党の前職・亀井亜紀子氏。
衆参両院で国会議員を1期ずつ務めた経験などを武器に、勝ち取った議席の死守を目指します。
亀井亜紀子氏
「長いことここで活動してきて島根の現状はよく理解している。ぶれずに島根から、この過疎地から声を上げて日本の政治の流れを変えていきたい」
一方、議席奪還を目指すのは自民党の前職・髙階恵美子氏です。2010年に参議院の比例代表で初当選、2021年には衆議院比例代表中国ブロックで当選した髙階氏ですが、宮城県出身で知名度の低さが課題。先週末に行われた後援会の発足式には、青木一彦官房副長官らも駆け付けました。
髙階恵美子氏
「清廉潔白な政治をモットーにしております、人海戦術で一人一人にお目にかかって言葉を交わすその積み重ねだと思います」
また、共産党からは現在、共産党島根委員会の副委員長を務める、新人の村穂江利子氏が立候補を予定しています。前回の補欠選挙で共産党は立憲民主党の亀井候補を自主的に支援するため、直前で立候補を見送りましたが、腐敗政治を一掃するため今回は党の候補者を擁立し訴えていきたい考えです。
村穂江利子氏
「とても大事な選挙で私たちの命と暮らしがかかっている。国民が不在の政治をこれまでと同様に続けてはいけない、続けさせるわけにはいかない」