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【衆議院解散】青森県内の各陣営も“超短期決戦”へ走り出す 県民は何思う?

2024年10月9日 18:38
【衆議院解散】青森県内の各陣営も“超短期決戦”へ走り出す 県民は何思う?
衆議院が解散し、今月15日公示27日投開票の総選挙に向けて事実上の選挙戦に入りました。
県内の各陣営は、新総理就任から26日後に投開票が行われる「超短期決戦」にむけ走り出しました。

今日午後の衆議院本会議で、林官房長官から紫のふくさに包まれた解散詔書が、額賀議長に伝達されました。

★「日本国憲法第7条により衆議院を解散する」

衆議院は解散され、選挙の日程は今月15日公示、27日投開票と決まりました。
県関係の国会議員たちも、足早に国会をあとにしていました。

★自民党 津島 淳 さん
「いよいよ戦いの火ぶたが切って落とされたということで 必ずこの国会に戻ってくるという決意を新たにしているところです」

★自民党 江渡聡徳 さん
「解散は解散ですから決まってしまえば粛々と受け止めて あとは本人が努力するしかないわれですけども 常在戦場ですからね われわれ衆議院は」

★自民党 神田 潤一 さん
「1期目がこれで終わります 青森2区の皆さんの審判を受けるということですから ひじょうに引き締まった気持ちでおります」

★自民党 木村次郎 さん
「いよいよだなという思い そしてまた最短のスケジュールでの(選挙)日程は私も覚悟していました。解散権はあくまでも総理の専権事項ですので淡々と受け止めたい」

★共産党 高橋千鶴子さん
「いろんな総裁選で言ってきたことを全部棚上げをして、とにかく解散すると総理になる前に石破さんが決めてしまった。ただもう解散した以上は、選挙できちっと審判をつけると、そのために頑張っていきたいと思っています」

衆議院選挙が行われるのは、2021年以来3年ぶりです。
総理就任から8日後の解散と26日後の投開票は、いずれも戦後最短です。
県内では6309か所にポスター掲示板を設置する作業が急ピッチで進められ、各陣営も短期決戦に向けて走り出しました。

野党候補一本化せず 対決構図は

今回、野党は1区が 立憲と共産、2区は 国民と共産、3区は 立憲と維新が候補者を擁立していて近年の国政で鍵を握ってきた候補の一本化は実現しない見通しです。

立憲の他党との連携は今回、社民党と政策協定を結ぶにとどまりました。
党本部レベルでも共闘を模索しましたが、実現の見通しは立たず力が試されます。

★立憲民主党県連 田名部匡代 代表
「(野党連携について)各政党も努力してきた また話し合いもしてきたという中で、結果的に候補者を擁立することになってると思いますので、現実を受け止めながら、私たちは野党第1党として政権をめざす政党として この戦いを進めていかなければいけないと思っています」

共産党は、安保法制廃止など主要な政策が一致しない立憲とは共闘せず、党の躍進をめざします。
候補者を立てていなかった3区については…。

★共産党県委員会 畑中孝之 委員長
「青森3区は候補者を擁立せず、比例代表選挙に力を集中する 自民党を利することがないような立場を確認して 小選挙区は「自主投票」と」

日本維新の会は3区に候補者を擁立し、議席獲得をめざします。

★日本維新の会 井上英孝 選対本部長代行
「青森県での立候補予定者がわれわれにとって久々ですので、青森で改めて維新がまだがんばってると、みんなに再認知してもらえるよう ぜひ維新として青森での党勢拡大を図っていきたい」

国民民主は、先に候補者を立てた選挙区の取り下げに否定的です。

★国民民主党県連 金濱亨 代表
「国民民主党の党勢拡大に貢献する国民民主党の党勢拡大が、政策実現率を高める国民民主党の政策実現が、このふるさとの課題を解決することに直結する 選択肢をお示しすると」

一方、政治資金収支報告書の不記載を巡る問題で逆風が吹き、知事選のしこりも残る自民党は…。

★自民党県連 高橋修一 幹事長
「私たちは自らを律して失った信頼を再び築き上げる覚悟を持って、国民と向き合う選挙にしなくてはならない お一人お一人に真摯に向き合って、愚直に政策を訴えて丁寧に説明を尽くす」

自民は連立政権を組む公明党に推薦願いを出し、協力体制のもと組織戦を展開する方針です。

選挙の意義は

今度の選挙は「政治とカネ」の問題を受けた政治改革の対応や、物価が高騰する中の経済政策などが大きな争点となっています。

石破総理は解散の理由として「新しい内閣について国民の信を問う」などと説明しました。
自民党派閥の政治資金の不記載問題を受け政治改革や、物価高の中の経済政策が争点となっています。
また、人口減少が急速に進む地方の活性化や、担い手不足への対策も待ったなしの状況です。

県内の有権者は…。

★有権者
「子育てのことだったり物価のことだったり、県民もお金がなくて困っていると思うので そこをしっかりした政治にしてほしい」
「私も子どもがいる身なので これから子どもの世代とか教育とかがどうなっていくのか」
「なんでも物価高なのでそこを」
「税金を減らしてほしいただそれだけかな やっぱりお金がないと生きていけないので、ちょっと生活もきびしくなっちゃうし」

専門家は…。

★弘前大学教育学部 蒔田純 准教授
「自民党のいわゆる裏金問題 これに対して自民党がこれまでどういう対応をしてきたのか あるいは自民党も含めた野党も含めたそれぞれの政党が、どうような対応を取ってきたのかが1つの争点になるのかなと。今回の選挙は、新しい内閣ができてすぐに行われる選挙 そういう意味で、今後数年の日本の政治の基本的な形を決める選挙です。ひじょうに意義は大きい」

候補者は青森県が抱える課題を踏まえ、具体策をわかりやすく訴えることが求められ、有権者はそれを見極め1票を投じることが大切です。

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