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石破首相 “裏金議員”の比例代表での「重複立候補認めず」県内ではキックバックで処分受けた細田・高鳥議員が対象に  《新潟》

2024年10月7日 19:54
石破首相 “裏金議員”の比例代表での「重複立候補認めず」県内ではキックバックで処分受けた細田・高鳥議員が対象に  《新潟》

裏金事件で逆風が吹く自民党。石破総理大臣は旧安倍派の幹部らを非公認とし、他のかかわった議員も比例代表での重複立候補を認めない方針を示しました。県関係では細田健一衆議院議員と高鳥修一衆議院議員が対象となっています。

10月6日、燕市で総決起大会を開いた自民党の細田健一衆議院議員。

会場に現れたのは、総裁選に出馬し、知名度を上げたコバホークこと小林鷹之衆議院議員です。細田議員は小林議員を支援していました。

〈自民党 小林鷹之衆院議員〉
「今回の総選挙、少しでも細田さんに恩返しをしたい。その思いこそで、きょう千葉県から参りました」

〈自民党 細田健一衆院議員〉
「細田さん頑張ろう、負けるな、 くじけるなということでこんなにも多数の方がお集まりになっていただいた。本当に本当にありがたい。かたじけない」

その3時間ほど前…

〈石破首相〉
「結果として相当程度の非公認が生ずることとなるが、国民の信頼を得る観点から、公認権者として責任をもって最終的に判断をしていく」

石破首相が裏金事件にかかわった議員の公認の可否について言及。
旧安倍派幹部少なくとも6人が非公認になる見通しで、他の議員も比例代表での重複立候補を認めない方針です。

県内ではキックバックを受けたとして戒告処分を受けた2人が比例代表での重複立候補が認められないことになります。

その一人が細田議員。

〈自民党 細田健一衆院議員〉
「私は派閥から受け取ったお金はすべて政治資金として使って、使途も1円に至るまで明らかにしていますので、いろんなケースがあると思うが、 個々のケースを見て判断をしていただきたかったという思いは正直あります」

その上で…

〈自民党 細田健一衆院議員〉
「ある意味、小選挙区で勝つしかないということが明確になったということで、これをバネにして戦っていくしかない」

細田さんと同じ新潟2区からは立憲民主党の菊田真紀子衆議院議員や日本維新の会の井上基之さんも出馬を予定しています。

重複立候補が認められない議員は県内ではもう一人。新潟5区から立候補を予定する高鳥修一衆議院議員です。

引き締まった表情で6日、上越市の事務所開きに臨みました。

必勝を祈願する「勝栗」に思わず顔がほころびます。

〈自民党 高鳥修一衆院議員〉
「いただきます。これはうまいね。すごく甘い」

しかし、石破首相の決断は、高鳥議員にとっては甘くない現実。

〈自民党 高鳥修一衆院議員〉
「今まで20年間、私を支えてくださった恩師である安倍晋三先生がおられません。先生が残した種の一粒として先生のご遺志をしっかりと守って頑張っていきたい。その思いであります」

恩師が残した派閥は、裏金事件を機になくなりました。

公認の可否が示される直前、高鳥議員は党の対応に疑問を投げかけましたが「結果には従いたい」と話していました。

〈自民党 高鳥修一衆院議員〉
「捜査は終結をしている。党の処分も党の手続きに従って出ている。 一度終わった処分をもう一度処分をかけることは二重処分になる。結果については従いたいと思う」
「口に出さなくても“裏金議員”だと不満に思っていらっしゃる方はたくさんおられると思いますし、そのレッテル貼りはなかなか取れないとは思います。別に逃げるわけではなくて、これからも機会があれば説明を誠実にやっていきたい」

同じく5区から出馬を予定するのは立憲民主党の梅谷守衆議院議員です。


Q“グー”で応えてくれる人が多いですね」
〈立憲民主党 梅谷守衆院議員〉
「すごくありがたい。こっちも元気もいただくし、自分だけじゃなく相手にも、少しでもきょうも頑張ろうって(伝われば)」

雨が降り出すとこんな気遣いも…

〈カメラマン〉
「ちょっと降ってきちゃいました」
〈梅谷議員〉
「カメラ大丈夫なんですか?」
〈カメラマン〉
「大丈夫です。カバーしてるので」

しかし、こちらも厳しい展開に直面しています。

選挙区の上越市内で有権者に日本酒を配った問題でことし5月、「党員資格停止1か月」と「党の役職停止3か月」とする処分を受けました。

その後、捜査機関への協力を理由に説明を避けてきた梅谷議員。

〈立憲民主党 梅谷守衆院議員〉
「これだけ時間がかかってしまうことは裏を返せばその分、長い間、十分な説明を県民の皆様はじめ私の支持者の方々にも十分できなかった。このことは本当に申し訳ないということで所々でお詫びをさせていただいている」

それでも…

〈立憲民主党 梅谷守衆院議員〉
「“梅ちゃん頑張れ 負けるな”という熱い声援をたくさんいただいているので、そういう気持ちをいただきながら、もう近づいているのでチーム組んでとことん頑張っていこうと思う」

それぞれの議員が厳しい戦いを強いられる衆議院選挙。

解散まであと2日です。

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