岸田総理が来月の自民党の総裁選挙に立候補しないことを表明しました。
後任を選んだ後、岸田内閣は退陣することになります。

電撃表明でにわかに慌ただしくなる政局県内の反応を取材しました。

神妙な面持ちで会見場に姿をみせた岸田総理。

【岸田首相】
「自民党が変わることを示す最もわかりやすい最初の一歩は私が身を引くことであります」
「私は来たる総裁選には出馬いたしません」

前回2021年9月の自民党総裁選。
岸田総理は決選投票のすえ、総裁の座を射止め第100代の総理大臣に就任しました。

【2021年当時の岸田首相の演説】
「多くの国民の皆さんの悩みや苦しみ、貴重なアドバイス、これを書きつづった」

“岸田ノート”を手に国民の声を広くひろう“聞く力”をアピールしてきました。

2022年の参院選。
応援演説のため新潟市の古町に訪れた際には多くの聴衆が詰めかけました。


8月14日の会見ではこの3年間の実績をアピールする一方で、旧統一教会を巡る問題や派閥の政治資金パーティーを巡る政治とカネの問題などにふれ、「国民の政治不信を招く事態が相次いで生じた」と述べました。

政権運営が厳しさを増すなか、国民の声に耳を傾けたということなのでしょうか……。

【まちの人は】
「コロナ禍対策とかもしっかりされてた方なので驚きを隠せないというか」

「裏金問題があったり不信感はある。自民党が変わるならやはり党首変えた方がいいんじゃないのか」

「当然だろうと思います」
Q）次のリーダーはどういう人だと思いますか？
「自民党にはいないと思います」
「野党にも期待できないです」


今後の焦点は岸田総理の後任を選ぶ自民党総裁選の行方。
そして衆議院の解散総選挙のタイミングです。

新潟の国会議員は……。

【自民党 細田健一 衆院議員】
「（ニュースを）見てえっという感じ、自民党が変わったということを示すために自ら身を引かれるという判断されたということですからそこは高く評価したいと思うし、非常に重い決断をされたと思う」
「党が変わったことを示せるような総裁選挙をまずやるということじゃやないか」

【自民党 斎藤洋明 衆院議員】
「政治資金の問題については残念ながら原因究明も再発防止策も不十分ではないかという国民の声にお応えできなかったということは事実としてあった」
「岸田総裁一人が悪いという話ではないが、どなたかが責任を取らなければいけない状況だったんだという風に考えている。いつ選挙があってもおかしくない状態だと思っている」

次の総選挙で政権交代を目指す立憲民主党は……

【立憲民主党 菊田真紀子 衆院議員】
「いつ解散するのか、いつ総選挙になるのか、誰なら勝てるのかというのがいまの自民党の国会議員の本音だと思うので、岸田さんの方が戦いやすかったというのは本音ですけども、どなたが今度、新しいリーダーになるのか空気が変わってくる可能性があるので気は抜けないと思います」

ポスト岸田は誰に……？

衆議院の解散総選挙をにらみながらにわかに動きが本格化することになります。