衆院選 山形県2区の戦い 4人が立候補し自民が小選挙区制す 比例復活で10年ぶり野党が議席獲得
YBCのカメラが見つめた衆院選山形県内小選挙区の戦いを振り返ります。2回目は、県内で最も多い4人が出馬した県2区。与党対野党による激しい戦いが繰り広げられました。
県2区は5期目の当選を目指す自由民主党の鈴木さん、いずれも新人で国民民主党の菊地さん、日本共産党の岩本さん、れいわ新選組の二藤部さんの4人による戦いとなりました。
自民党の鈴木憲和さん。現職、そして農林水産副大臣として、厚い支持基盤に支えられた選挙戦を展開しますが、裏金問題などによる自民党への逆風がつきまといました。
鈴木憲和氏「政治は一人一人の皆さんから信頼いただいて初めて成り立つもの。口で都合のいいことばかり言うんじゃなくて本当にこれはやれるのかやれないのか本当にちゃんと取り組む気があるのかこのことはまさに私自身に問われている」
「ここからしっかり戦ってまいります。皆さんよろしくお願いします」
一方、国民新人の菊池大二郎さん。村山市が地盤で市議や県議を務めましたが、まだまだ知名度不足。そこで取った戦略がー。
街宣車「菊池大二郎。大二郎。大二郎。米沢の皆さままずは名前から覚えてください。大二郎。大二郎。大二郎でございます」
選挙期間中、舟山康江参議院議員も連日選挙カーに乗り込みました。さらに国民の玉木雄一郎代表も駆けつけました。
国民民主党 玉木雄一郎代表「国を豊かにするんじゃなくて皆さんの懐を豊かにするそんな政治に変えていきたい。そのためには菊池大二郎さんを皆さんの力で押し上げてください」
一方、れいわの二藤部冬馬さんは選挙カーで各地を巡って支持を集める草の根選挙に徹しました。
れいわ新選組 二藤部冬馬さん「大きな団体や宗教の力とかを借りずにやっている。お金の面もそうですし人数の面でもそうですしボランティアの自由意志の元協力してもらっている」
県2区の開票結果です。鈴木さんが野党候補におよそ5万票の大差をつけて当選しました。菊池さんは村山市や舟山さんの地元・小国町でも優位に立つことができませんでした。二藤部さんは無党派層などから支持を集めました。岩本さんは伸び悩みました。
小選挙区の敗戦が確実となってから4時間余り。比例復活で当選。県内の衆院選で野党が議席を獲得するのは10年ぶりです。
舟山康江参議院議員「衆参それぞれ違う役割もあるので連携を密にして地域の声を吸い上げていく政策に生かしていく。政策を作っていくそうしたことを共にタッグを組みながらやっていきたい」
「やったよ頑張りますよ大二郎は支えてやってください」
翌日朝の米沢市。
辻立ち「ありがとうございました」
そこには選挙で戦った共産党・岩本さんの姿も。
会話「貫禄が違いますね」「ごくろうさまでした」「お疲れさまでした」「傘どうぞ」「大丈夫です」
3か月後には県知事選挙が控えています。非自民系の支持が厚い、吉村知事は依然、出馬を表明しておらず、一方の自民は候補者擁立を模索している状況です。菊池さんの応援に吉村知事が駆け付けた際には。
支援者「来年は無投票だな」「ありがとうございます」
今回の衆院選で県内の国会議員は自民が3人、非自民が3人の同数になりました。県内政治への影響はー。次の選挙が近づいています。