「国際秩序に揺らぎが生じている」 混迷の世界外交の激変や紛争にどう備えるか 山形市で講演
山形県勢懇話会の例会が26日、山形市で開かれ、共同通信特別編集委員の半沢隆実さんが「混迷の世界外交の激変や紛争に日本はどう備えるか」と題して講演しました。
共同通信でロンドン支局長やワシントン支局長を歴任した半沢さんははじめに戦争や紛争が相次いでいる世界情勢について、報告しました。
北朝鮮については、金正恩総書記が民主化の道を拒絶していて軍事力拡大に向かっていると分析しています。こうした状況の中、韓国では国民のおよそ6割が核武装に賛成しているとのデータを示し、国際秩序に揺らぎが生じていると指摘しました。その上で、日本は外国から安定的で自由な国際秩序を取り戻す役割を期待されているとの見方を示しました。
半沢隆実さん「各国が内向きになる中で日本の政治や国のあり方に対する期待は高まってきている。日本はもう一回自分たちの立ち位置を見直す必要がある」
また、アメリカ大統領選挙について、バイデン大統領の民主党がハリス副大統領を後継指名したことに触れ、「党内の支持をまとめたことは一つの功績だ」とし、拮抗した戦いに持ち込んでいるとしました。