山形県内で進む候補者擁立 衆議院選挙の場合出馬予定・取り沙汰されている顔ぶれ
解散総選挙も予想される衆議院。山形県内の各政党も候補者擁立の準備を進めています。現時点で出馬が決まった、もしくは取り沙汰されている顔ぶれを紹介します。
県内の衆議院議員の3議席は現在自民党が独占しています。党内では9月27日投開票の総裁選後、衆議院の早期解散を望む声が高まっています。
各選挙区ごとに立候補が決まっている、もしくは取りざたされている顔ぶれです。
まずは県都・山形市や天童市など3市2町を含む県1区です。自民党は現職で県連の会長を務める遠藤利明さんの出馬が予想されています。一方、立憲民主党は元県議の原田和広さんの擁立を決めています。立憲民主と国民民主両党の県連、それに連合山形は次期衆院選に向け協力態勢を構築していてます。
続いて米沢市や寒河江市、それに東根市など7市10町を含む県2区です。自民党は現職で農林水産副大臣の鈴木憲和さんの出馬が見込まれています。一方、立憲民主と国民民主両党の県連、それに連合山形は統一候補として15日、村山市の元県議会議員で行政書士の菊池大二郎さんに出馬を要請しました。菊池さんは「重く受け止めているが、後援会などと相談して態度を決めたい」とし出馬するかはまだ明かにしていません。
最後に酒田市や鶴岡市、それに新庄市などを3市7町3村を含む県3区です。自民党は現職でこども政策担当大臣を務める加藤鮎子さんの出馬が予想されています。一方、共産党県委員会は元鶴岡市議の山田守さんの擁立を決めています。県3区の候補者擁立について立憲民主党県連の石黒覚代表は、連合山形と国民民主党県連との連携の中で、「3区は立憲民主党が中心となって候補者を擁立してほしいと言われており、擁立作業を進めている」と話しています。一方、共産党県委員会との連携については「すでに候補者を擁立しているため難しい」としています。
また、共産党県委員会の本間和也委員長は「残る1区・2区でもなるべく早い段階での候補者の擁立を検討している」とした上で、野党共闘については「安保法制をめぐる考え方の違いなどもあり、現時点でこちら側から共闘を提案するつもりはない」と述べています。