次期衆議院選挙に向け共産党山形県委員会は、山形県1区と2区に候補者を擁立することを決めました。3区ではすでに擁立していて、野党候補の一本化は「困難な状況」としています。

共産党山形県委員会は21日、県1区と2区に擁立する候補者を発表しました。

県1区への出馬を表明したのは、山形市在住で党県青年学生部員の三井寺修さん（44）です。山形市出身で山形大学を卒業後、東京の民間企業などでの勤務経験があります。

三井寺修さん「軍拡ではなくて対話で平和を実現する。私はこのことを選挙戦の最後まで訴えていきたい」

県2区に出馬するのは、米沢市在住で党置賜地区委員長の岩本康嗣さん（59）です。北海道出身で山形大学卒業後、これまで3回衆院選県2区に出馬しました。

岩本康嗣さん「自民党政治を根本から切り替える政策を持っているのは率直に言って日本共産党だけ」

県3区にはすでに元鶴岡市議の山田守さん（61）を擁立しています。

衆院選で山形県内全選挙区から共産党候補が出馬するのは2017年以来7年ぶりです。

一方、従来のいわゆる「野党共闘」、候補者の一本化については白紙の状態としています。

共産党山形県委員会・本間和也委員長「（野党共闘による候補者調整は）可能性はゼロとは言わないが、なかなか難しい状況で困難が大きいと認識している」

22日は共産党の小池晃書記局長が来県し、3人の候補者とともに街頭演説に立ちました。

日本共産党・小池晃書記局長「選挙に勝って山形に住んでてよかったと心から実感できるような結果を出そうではありませんか」

共産党の候補以外で、県1区には自民党現職の遠藤利明さん、立憲民主党公認で元山形県議の原田和広さんが出馬する見込みです。

県2区には自民党現職で農林水産副大臣の鈴木憲和さん、国民民主党など2党1団体の統一候補として元山形県議の菊池大二郎さんの出馬が濃厚です。

県3区には自民党現職でこども政策担当大臣を務める加藤鮎子さんの出馬が見込まれています。