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「派閥で使って」「事務所も大変でしょう」“押し問答”の末…1182万円受領 山梨知事が二階派事務局長から 山梨県

2024年8月31日 13:28
「派閥で使って」「事務所も大変でしょう」“押し問答”の末…1182万円受領 山梨知事が二階派事務局長から  山梨県

 自らが代表を務める資金管理団体の不記載問題を巡り、不起訴処分となった山梨県の長崎幸太郎知事は、記載されていなかった現金1182万円について「自民党二階派の事務局長から“押し問答”の末、紙袋で受け取った」などと詳細を語りました。

 東京地検特捜部は29日、政治資金規正法違反の疑いで告発されていた長崎知事と元会計責任者を嫌疑不十分で不起訴処分としました。これを受け29日夜、会見した長崎知事は、現金1182万円を受け取ったのは2019年8月、東京都内の自民党二階派(志帥会)の事務所だったと明らかにしました。

長崎知事
「(現金は)志帥会事務局を立ち寄った際に志帥会事務局長から紙袋において渡された」

「派閥で使って」と辞退を申し出た長崎知事に「事務所も大変でしょう」と返す事務局長との間で、 しばらく押し問答が続いたといいますが…

長崎知事
「私の事務所の運営上も必ずしも余裕があったわけではなかったこともあり、事務局長からの『とりあえず預かってよ』という言葉に対して『ではとりあえずお預かりいたします』との返答のもと受け取った次第」

 受け取った現金は分別管理するよう事務所スタッフに指示したと述べ、「裏金化の意図はなく使った事実もない」と強調。その後はコロナ対応に追われ、現金の存在を「失念していた」と釈明しました。

長崎知事
「いずれにしても処理と作業が未了のまま長期間が経過してしまったことについては、私どもの言い訳しがたい落ち度以外の何物でもない。猛省している」

 一方、長崎知事らを刑事告発した住民グループの代表は山梨放送の取材に「不起訴は犯罪を見逃すようなもので遺憾。検察審査会への申し立てを検討している」と述べました。

 また、今後は自民党県連の対応の行方も注目されます。

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