資金管理団体の不記載問題を巡り、長崎知事らが政治資金規正法違反で刑事告発されていた問題で、東京地検特捜部は29日、長崎知事と元会計責任者を不起訴処分としました。

　この問題は長崎知事が代表を務める政治資金管理団体が自民党の二階派からの寄付金1182万円を収支報告書に記載せず、金庫に保管していたものです。

　問題の発覚を受け、住民グループが今年1月、政治資金規正法違反の虚偽記入などの疑いで長崎知事と元会計責任者を検察に刑事告発していました。

　刑事告発を受け、東京地検特捜部が捜査を進めていましたが、関係者によりますと、29日付けで長崎知事と元会計責任者を嫌疑不十分で不起訴処分にしました。

　不起訴を受け、長崎知事は県庁内で取材に応じ、次のように話しました。

長崎知事
「今回この問題に対して東京地検に調べてもらい、私たちもそれに対してしっかりと誠実に向き合って全面協力し取り調べに対して向き合ってきた。その結果の判断だったと思う」

　29日午後8時から、記者会見を開き、くわしく説明するということです。