富士山登山鉄道「白紙撤回を」市民団体が知事に要望 反対署名7万筆を提出 山梨
県が掲げる富士山登山鉄道構想に反対する団体の代表らが8日、長崎知事に7万筆の反対署名を手渡して構想の白紙撤回を求めました。
富士山登山鉄道に反対する会 上文司厚 代表
「きょうは貴重なお時間を頂戴しまして、ありがとうございます」
県の富士山登山鉄道構想は、富士山の麓と5合目をLRT=次世代路面電車で結ぶというものです。今年4月に発足した市民団体「富士山登山鉄道に反対する会」では山梨を含む全国から7万筆を超える反対署名を集め、県庁を訪れました。
富士山登山鉄道に反対する会 上文司厚 代表
「日本の宝である富士山をしっかりと次世代に残すことができるよう、地元自治体並びに地元諸団体と協力して取り組んでいくことを強く要望する」
反対署名とともに構想の白紙撤回を求める要望書を受け取った長崎知事は今後、両者で議論を深めていきたい考えを示しました。
長崎知事
「方法論は議論や意見の違いはあるが、富士山を大切に思う気持ちは一緒だとご理解をいただき、引き続き議論を交わさせていただければと思う」
富士山登山鉄道に反対する会 上文司厚 代表
「議論をしなければならないだろうが、白紙撤回に是が非でも持っていきたい」
いわば互いの様子見に終始した今回の顔合わせ。富士山登山鉄道に反対する会は今月13日に再び県庁を訪れ、ほかの団体とともに改めて長崎知事と意見を交わす予定です。