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「許せない!」町長の海外視察めぐり町議が“リコール宣言” 財政非常事態の市川三郷町 山梨県

2024年9月4日 20:09
「許せない!」町長の海外視察めぐり町議が“リコール宣言” 財政非常事態の市川三郷町 山梨県

 財政非常事態宣言中の市川三郷町の議会で4日、町議の1人が町長の海外視察を批判しリコールを“宣言”するなど、激しい応酬が繰り広げられました。

市川三郷町 秋山豊彦 町議(一般質問)
「1週間も韓国旅行に行ったということが私の耳に入っている。ただ一言、許せない。あなたのとった行動が許せない。職員や予算は削る、町民に我慢を強いる時に1週間も。とんでもない!」

 町長への“リコール宣言”は4日開かれた9月定例議会の一般質問で、秋山豊彦町議から飛び出しました。

 秋山町議は遠藤浩町長が県町村会の視察で、8月19日から5日間にわたり韓国を訪れたことを問題視し、「財政非常事態宣言を出している中、町民から理解を得られない。リコールを考えている」と宣言しました。

 これに対し、遠藤町長は…

市川三郷町 遠藤浩町長(議会答弁)
「1つの町は日程調整ができなかったということで参加はいたしませんでしたが、他の町村(の町村長)はすべて参加した」

 韓国視察を企画した県町村会によりますと、今回の視察は先進的な行政の取り組みを調査する目的で県内の町村長14人のうち、13人が参加しました。

 費用は町が支払っている県町村会への積立金から支払われたもので、たとえ参加しなくても町には返還されないといいます。

市川三郷町 遠藤浩町長
「すべての町長、村長が相手方を訪れる。おいでいただいたときに歓迎するのが正しい交流」

 一方、リコールを“宣言”した秋山町議は海外視察に加え、遠藤町長による「財政非常事態宣言」自体も「町のイメージを落としている」と批判しました。

市川三郷町 秋山豊彦 町議
「許せない、私は許せない。その気持ちを訴えた。(任期が残り)1年であっても我慢できない。町民に3年間の歩みを訴えていきたい」

 秋山町議は近く、賛同する住民や議員と会合を開き、リコール活動を具体化していくとしています。

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