人口減対策に注力 6月補正予算案 県内就職者の奨学金返済を半額補助 山梨県
長崎知事は11日、6月定例県議会に提出する一般会計補正予算案の概要を発表しました。
総額は193億円規模になる見通しで、人口減少対策に力を入れた予算編成となっています。
主な事業としては中小企業の人材確保と若者の県内定着を進めるため、全業種を対象に県内就職者の奨学金返済を半額補助する制度の条例案を提出します。
また、結婚や子育て政策を進める市町村の取り組みを支援します。
一方、物流の「2024年問題」について宅配ボックスの購入を助成するほか、今年4月から始まったトラック運転手への労働時間規制による影響の調査費用を盛り込みました。
長崎知事
「あらゆる社会課題の兆候をどこよりも早く察知し、県民生活における豊かさを最大化するべく諸課題に向き合い、その是正を図っていくため停滞することなく積極的な施策展開を行ってまいりたいと思っている」
長崎知事はこのほか、県内のゴルフ場造成事業の設計基準を緩和する条例を改正することを明らかにしました。
県では天野県政時代、環境問題を理由に基準を厳しくしていましたが、観光振興を図るためこれを緩和する方針です。
また、長崎知事は富士山の登山規制を巡り5合目に新たに設置するゲートについて、13日から工事を始めることを明らかにしました。
完成は今月17日を見込んでいます。
一方、長崎知事は会見で自身の資金管理団体の不記載問題について、「ひと区切りついたところで説明したい」と述べました。