琉球王朝時代からの祭事…首里城・正殿の再建に向け「木曳式」始まる
沖縄県那覇市の世界遺産、首里城の火災から3年となるのを前に、消失した正殿の再建に使う木材を産地の国頭村から搬送する「木曳式」が始まりました。
2019年10月31日未明に起きた火災では、首里城の正殿など6棟が全焼しました。国は2026年度までの正殿再建を目指し、来月3日に着工を予定しています。
その再建工事で使われる木材を、首里城に送る際に琉球王朝時代から行われてきた祭事「木曳式」が29日、国頭村で始まりました。村で伐採されたオキナワウラジロガシの長さ9メートル、重さ4トンの原木を、伝統の歌で送り出しました。
原木はトレーラーで那覇市まで運ばれて、来月3日に首里城に到着し、正殿の天井のはりとして使用されるということです。