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観光地・沖縄の名物がピンチ 食材高騰で… 「ソーキそば」に「ちんすこう」も…

2022年6月21日 20:58
観光地・沖縄の名物がピンチ 食材高騰で… 「ソーキそば」に「ちんすこう」も…

ウクライナ情勢や円安などによる食材高騰の影響が、観光地にも広がっています。沖縄県では「ゴーヤ」や「ソーキそば」などの仕入れ値が上がり、お土産の定番「ちんすこう」も値上げを余儀なくされる状況に追い込まれています。
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昼はもちろん、飲んだ後の“締めステーキ”の文化がある沖縄県。那覇市の観光名所・国際通りにあるステーキ専門店では今年2月、全メニューを100円から400円値上げしたばかりですが――

やっぱりステーキ戦略本部 吉濱英策次長
「こちら、アメリカ産ですね。一番売りたい商品が(仕入れ値が)一番値上がりしてしまった」

店で使うアメリカ産・オーストラリア産の牛肉が円安の影響などで高騰し、一部の牛肉を別の産地に変えるなど工夫をしています。しかし、さらに仕入れ値が上がった場合は――

やっぱりステーキ戦略本部 吉濱英策次長
「今後、価格を改定するということも、最終手段では考えています」

コロナ禍からの復活へ大事な夏を迎える沖縄の名物が、軒並みピンチを迎えています。

国際通りにある「沖縄地料理 波照間」で多くの観光客が注文するという名物は、太くてモチッとした麺に、ホロホロに煮込んだ豚肉がのった「ソーキそば」です。

自家製麺の原料となる小麦粉の仕入れ値が、ウクライナ情勢の影響などで高騰が続く上、沖縄県産の豚肉も仕入れ値がアップしています。

沖縄地料理・波照間 山川賢三店長
「輸入の豚肉もあがりつつある中で、国産のものも影響が出ている感じ」

今のところ、ソーキそばは値上げをせず踏ん張っていますが、ビタミンCが豊富で今が旬の野菜・沖縄名物「ゴーヤ」の品薄が続いているというのです。

「ゴーヤ」の産地、沖縄県南城市を訪ねると、記録的だった今年の梅雨の影響が見えてきました。

宮平農園 宮平翼さん
「下が腐っている。雨が降って、ここに水がたまってくる」

沖縄県では20日に梅雨明けが発表されましたが、那覇市では平年の2.4倍となるなど、県内各地で記録的な雨を観測しました。この雨がゴーヤの生育に影響を及ぼしましたが、さらなる品薄を招いた今年ならではの要因があるといいます。

JAおきなわ営農販売部 比嘉優祐さん
「沖縄フェアであるとか、けっこう多く開催していただいて」

本土復帰50周年を記念し、全国各地で沖縄フェアが開催されました。需要に供給が追いつかず、沖縄協同青果によると、5月のゴーヤの価格は2021年の同じ月と比べ1.5倍以上になっているのです。

さらに、おみやげの定番・沖縄名物のお菓子「ちんすこう」までも――

琉球銘菓くがにやあ 新垣尚香さん
「(原料の)小麦粉・砂糖・ラードが全て高騰していて、私たちもどうしていいかわからないというか」

他にも包装用の紙など、仕入価格が軒並み高騰しています。

琉球銘菓くがにやあ 新垣尚香さん
「そろそろ、限界かなというところでして、商品を上げざるを得ないというところがありますので」

3年ぶりの本格的な夏の観光シーズンを前に、物価高が観光地・沖縄を直撃しています。

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愛知の喫茶店の名物も、“ピンチ”を迎えています。飲み物の代金だけで、トーストやゆで卵がセットになる「モーニング」。モーニング喫茶リヨンでは、1日中注文が可能で、観光客の来店も多いといいますが――

モーニング喫茶リヨン 川合和行さん
「コーヒーを20円値上げしました」

あらゆる食材が値上げされる中、喫茶店の命となる輸入コーヒー豆が円安の影響などで高騰したのを受けて、モーニング喫茶リヨンでは、消費増税時以来、2度目となるコーヒーの値上げに踏み切りました。

それでも「モーニング」のサービスについて、川合さんは「定着しているというか、文化っていうのか、だから守るしかないですね」と話します。

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終わりが見えない物価高は、この夏、全国の観光地に影響が広がりそうです。

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