世界的な鶏肉の価格高騰で“国民食”がピンチに… シンガポール
世界的な鶏肉の価格高騰で、シンガポールでは、日本でも知られる定番料理がピンチになっています。
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「マーライオン」でおなじみのシンガポールは、コロナ前は人気の旅行先の1つでした。今、日本でも知られる定番料理がピンチになっています。
ゆでた鶏肉と、その“ゆで汁”で炊いたご飯を組み合わせた、シンガポールの国民食「チキンライス」が“値上げの波”にさらされているというのです。屋台街では、値上げする店も出始めています。取材した店では約500円だったチキンライスを600円に値上げしていました。
チキンライスを食べる客
「もし、さらに値上がりするようなら、チキンライスを食べるのを控えるかもしれません」
値上げの理由は、世界的な鶏肉の価格高騰です。シンガポールでは、鶏肉の多くをマレーシアからの輸入に頼っていたところ、今月1日から輸出を停止したため、品薄状態になっています。
シンガポールでは、国民1人あたり年間36キロの鶏肉を消費します。(シンガポール食糧庁調べ 2020年)これは日本の約2.5倍に当たり、鶏肉の高騰が“国民食”を脅かしています。
影響は、日本人が経営する焼き鳥店にも及んでいます。
博多串焼きバッテンよかとぉ 石田元晴マネジャー
「フレッシュな冷蔵(鶏肉)が入ってこなくなったので、レバーとかハツとかうちの一押し商品でもあったので、大変だなと」
レバーやハツなどの入荷が止まり、メニューを減らしたそうで、今後は「カルビ」や「ハラミ」など牛肉を使ったメニューを増やすなどして対応していくということです。