クマ出没・目撃相次ぐ 住宅街で8時間“こう着” 農園でサクランボ被害も…
27日も各地でクマが出没しました。住宅への侵入や、農園ではサクランボに被害もでています。
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富山・砺波市、午後4時半ごろ…
記者
「クマ! いまクマの姿が見えました」
「足を引きずりながら今クマが住宅から外に出ました」
富山・砺波市の住宅街で走っている姿が目撃された、1頭のクマ。市などによると、27日午前5時ごろ、住民から「黒いものを見た」と市役所に通報がありました。
その後、住宅に逃げ込んだクマを警察や猟友会が取り囲みましたが、約8時間こう着状態に。午後4時半ごろ、発砲音が聞こえた直後に、クマが住宅から外に逃げました。
その約5分後、クマは駆除され、けが人はいなかったということです。
クマが自宅の庭に侵入した住人
「怖いねといって。まさかうちに来るとは思わなかった」
クマの出没は別の場所でも…。27日午前5時すぎ、山形・南陽市のサクランボ園地で撮影されたのは木の上で動く1頭のクマです。
クマは、真っ赤に実ったサクランボを次々と食べ、約30分後、満足したのか、ヤブの中へと入っていきました。
被害に遭った園地の所有者
「(木になっている実の)ほとんど食べた。10キロか15キロくらい」
──収穫はいつの予定だった?
被害に遭った園地の所有者
「あと3日か4日だった。食べごろの時」
約70センチのクマがこの園地で最初に目撃されたのは、25日午前です。猟友会が監視カメラを設置したところ、27日朝に再び現れたといいます。
被害に遭った園地の所有者
「仕事もしづらくて、いやですね。できれば山に入っていてほしいんですけど」
出没を受けて園地では、動きを感知して大きな音を鳴らす機械を導入したほか、猟友会がわなを設置するなど、警戒を続けているということです。