「瞬間湯沸かし器のように…」兵庫・斎藤知事に新たなパワハラ疑惑 辞職は改めて否定
兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラなどの疑惑に関する職員アンケートで、新たなパワハラ疑惑が、多く寄せられていたことがわかりました。
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20日、会見場に姿をあらわした兵庫県の斎藤元彦知事は…
兵庫県 斎藤元彦知事(46)
「あの…仕事ですから、あくまで。いい業務、サービスを県民の皆様にとって提供していく以上、必要な業務上の指導、注意をさせていただくことは必要だと思っています」
業務上必要と主張した行為が、再び“パワハラ”として疑われています。明らかになったのは、百条委員会による、県の全職員を対象にしたアンケートの中間報告です。
“パワハラ疑惑”に関する職員アンケートには、次のような回答がありました。
「機嫌が悪い時など、瞬間湯沸かし器のように叱りつける事がある」
「鉛筆の芯がピンピンだと怒るので、鉛筆の芯はピンピンにしてはいけない」
「気に入らないことがあると、机をたたいて激怒する」
“俺は知事やぞ”と権力をふりかざす発言をするなど、職員の間で“暴君”と呼ばれていたというのです。新たに浮上した“パワハラ疑惑”について、20日、斎藤知事は…
兵庫県 斎藤元彦知事(46)
「県庁の外のみなさんとふれあったり対応するときは、県民のみなさんに対してきちっと丁寧に、フレンドリーに接していくことは大事ですけど、県庁においては仕事ですから。仕事は民間企業の皆さんもそうだと思うけど、厳しく、時にはですね。必要な注意は大事だと考えています」
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今回のアンケートでは職員約4500人が回答。斎藤知事の“パワハラ”を「実際に見た」もしくは実際に知っている人などから「聞いた」と答えた職員は、約4割にのぼることがわかりました。
「直接」見聞きした話として、次のような疑惑も…
視察の際、斎藤知事がエレベーターに乗ろうとしたところ、目の前で扉が閉まってしまうことが…。すると、乗り損ねたことに激怒。「お前はエレベーターのボタンも押せないのか」と、視察先の職員もいる中で、県の職員を大声で怒鳴りつけたといいます。こうしたことから、知事専用でエレベーターを開ける係が配置されるように。
このことについて、会見で問われると…
──エレベーターに乗り損ねて、周囲の職員に激高することがあるのか?
兵庫県 斎藤元彦知事(46)
「そういったことをした認識は、私はないと思っております」
また、アンケートで人から聞いた話として、公用車で移動中、予定時刻に遅れそうになると、車の運転席を後ろから蹴ったり、タブレットを投げたりした、という疑惑も。これについては…
兵庫県 斎藤元彦知事(46)
「どういう背景、どういう状況の中でそういうことをしたのかということが、全体として整理されてないと、その問題がハラスメントにあたるかどうか含めてわからないので」
正式な中間発表は3日後に発表される見通しで、詳細な内容を承知していない、として詳しいコメントはしませんでした。
そして、今後の進退について記者から問われると…
兵庫県 斎藤元彦知事(46)
「今回の文書問題に関する様々な調査にしっかり対応していきながら、県政を一歩一歩前に進めていくことが大事だと思っている。その思いでこれからもしっかりやっていきたい」
数々のパワハラ疑惑が浮上している斎藤知事。今後、真相究明につながるのでしょうか?