迷いクジラ“よどちゃん”海へかえす 大阪湾から約140キロ離れた場所に…
9日、大阪湾に迷い込み、13日に死んだことが確認されたクジラの“よどちゃん”。19日午前10時半ごろ、1隻の船に引かれた大きな作業船に乗せられ、紀伊水道沖へと運ばれていきました。そして、午後3時5分ごろ、大阪湾から約140キロ離れた海に運ばれ、体長約15メートルの大きな体は海へとかえされました。
◇
迷い込み1日目(9日)には、“よどちゃん”がすごい勢いで潮を吹く様子も見られました。
見に来た人(9日)
「かっこよかった。黒いひれとか」
「こんなところに来るのかな」
迷い込み2日目には、見に来た人が「できれば、なんとかして沖の方に連れていってあげられたらと思う」と話すなど、心配する声は日を追うごとに増えていきました。
しかし、迷い込み3日目には“よどちゃん”が動く様子はなく、元気は次第に失われていきました。
迷い込み4日目にも、「応援しに来たんで。よどちゃん、頑張ってほしい」と様子を見に来る人がいました。
しかし、13日に“よどちゃん”が死んだことが確認されました。大きな傷はなく、病気などが原因で死んだとみられています。
見に来た人(13日)
「残念ですね。『よどちゃん』と名前もついていたのにね」
16日には川岸へと流され、大阪湾に迷い込んでから10日目の18日、多くの人が見守る中、“よどちゃん”は海へ…。
見に来た人
「よどちゃん大好き」
「僕も同じくらい、よどちゃんをめちゃくちゃ愛しています」
◇
19日、“よどちゃん”は、迷い込んだ大阪湾から約140キロ離れた海に運ばれました。
記者(午後2時ごろ)
「死んでしまったマッコウクジラは現在、作業船の上に横たわっています、この後、重りがつけられた状態で海の底へ沈められることになります」
午後3時5分ごろ、ゆっくりと船の底が開き、体長約15メートルの大きな体は海へとかえされました。