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“最後のタイトル”王座を獲得…藤井聡太「八冠」誕生 前人未到の金字塔も「まだまだ実力が足りない」

2023年10月12日 6:11
“最後のタイトル”王座を獲得…藤井聡太「八冠」誕生 前人未到の金字塔も「まだまだ実力が足りない」
将棋の八大タイトル「王座戦」五番勝負の第4局が11日に行われ、藤井聡太竜王が勝利し、タイトルを手にしました。会見では喜びを口にする一方「苦しい部分も多かった」「まだまだ実力が足りないところが多い」と話しました。

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11日午後10時40分ごろ、笑顔で「八冠」と書かれた色紙を掲げた藤井聡太八冠の姿が会見場にありました。

藤井聡太八冠(21)
「このような結果をだせるのは自分自身でも思ってなかったので、すごくうれしく思っています。一方で今回、苦しい部分が多かったですし、まだまだ実力が足りないところが多いとは、変わらず感じています。その地位に見合った実力をつけられるように今後、より一層、取り組んでいかないといけないと思っています」

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この日の夜9時前、地元・愛知県瀬戸市の商店街には大勢の人が集まり、“その瞬間”を待っていました。勝敗が藤井八冠に大きく傾いた瞬間、商店街のテレビで対局を見ていた人たちからはどよめきが…。今か今かと前傾姿勢で決着を待っていました。

そして、勝利の瞬間には「おめでとう」と書かれたくす玉が割られ、万歳で八冠達成をお祝いしました。

東京から来た藤井八冠ファン
「めちゃくちゃうれしいです、奇跡がおきました。アイドルというか、もう大好きです」

藤井八冠は、21歳で「将棋八大タイトル」すべてを同時に保持するという前人未到の快挙を成し遂げました。勝利から1時間ほどたった午後10時ごろには各地で号外も配られました。

藤井聡太八冠(21)
「早い段階からかなり激しい展開になったんですが、そこでバランスの取り方がわからなくて、少し難しくなったところもあったんですが、苦しくなってしまって、最後は『はっきり、負け』というところもあったと思います」

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将棋界で初めて、当時の「七大タイトル」独占を果たした羽生善治九段は、11日夜にコメントを発表しました。

羽生善治九段(コメント)
「八冠達成、誠におめでとうございます。継続した努力、卓越したセンス、モチベーション、体力、時の運、すべてが合致した前人未到の金字塔だと思います。今後も将棋の更なる高みを目指して前進を続けられる事を期待します」

藤井八冠の誕生に師匠の杉本昌隆八段は「どんなに険しい道でも臆せず挑戦し、考え抜いた末に最後は必ず正解にたどり着く。全冠制覇も藤井八冠にとってはゴールではありません。これからも自分の信じる道を突き進んでください」としました。

藤井聡太八冠
「すごくうれしいことなんですけど、羽生先生の記録と並ぶことができたかなと言えると思う。羽生先生の場合は、その後もトップのプレーヤーとして活躍している。長く活躍できるように目指してやって行けたらなと思う」

(10月11日放送『news zero』より)

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