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「桐島聡」容疑者を名乗る男、入院先の病院で死亡 爆破事件当時の状況も

2024年1月30日 1:22
「桐島聡」容疑者を名乗る男、入院先の病院で死亡 爆破事件当時の状況も

連続企業爆破事件で指名手配されている桐島聡容疑者を名乗る男が29日、入院先の神奈川県内の病院で死亡したことがわかりました。

捜査関係者によりますと、神奈川県鎌倉市の病院に入院している男が桐島聡容疑者を名乗り、警視庁公安部が確認を進めていました。

男は末期の胃がんで今月中旬から入院していましたが、29日朝、死亡が確認されたということです。

桐島容疑者は、1970年代に起きた連続企業爆破事件で重要指名手配されている「東アジア反日武装戦線」のメンバーで、1975年に爆発物取締罰則違反の疑いで指名手配され、50年近く逃亡しています。

男は「内田洋」の名前で、数十年前から神奈川県内の工務店で住み込みで働いていましたが、入院中の今月25日に、「死ぬときくらいは本名で死にたかった」などと話し、桐島容疑者を名乗ったということです。また、男は警視庁の任意の聴取に「韓国産業経済研究所」爆破事件の当時の状況などについても話したということです。

桐島容疑者の指紋やDNAは残っておらず、警視庁は引き続き、親族のDNA型と照合するなどして本人確認を進めるとともに、桐島容疑者が偽名で長期間、県内に潜伏していた可能性があるとみて調べています。