去年の合計特殊出生率、1.20で過去最低を更新
女性1人が生涯に産むこどもの数を表す合計特殊出生率は、去年、1.20で、過去最低を更新しました。東京都は0.99で全国の都道府県として厚労省の統計上初めて1を下回りました。
厚生労働省によりますと、去年の合計特殊出生率は1.20で、統計開始以来最低だった2022年の1.26をさらに下回りました。減少は8年連続で少子化に歯止めがかからない状況です。
都道府県別では、東京都は0.99で、厚労省の統計上、初めて1を下回りました。出生数は過去最も少ない72万7277人で、2022年より4万3482人の減少です。
厚労省は、「結婚の減少や晩婚・晩産化のほか、3人以上産む人が減った」などと分析しました。そして、少子化の背景については、「経済的な不安定さなど、出産をめぐる希望の実現をはばむさまざまな要因がからみあっている」と説明し、若い世代の所得向上のほか、共働き、共育てに必要な政策を推進していく、と話しています。