×

地盤隆起で出港不能に…輪島港で海底の“土砂除去工事”始まる

2024年2月16日 12:07
地盤隆起で出港不能に…輪島港で海底の“土砂除去工事”始まる
能登半島地震の発生から47日目です。地盤の隆起などにより漁船を出せなくなっている輪島港では、16日から、海底の土砂を取り除く工事が行われています。

輪島港では、能登半島地震により、海底の地盤が約2メートル隆起したほか、津波で大量の土砂が流れ込むなどし、場所によっては水深が1メートルほどまで浅くなっていて、約200隻の漁船が港から出られない状態が続いています。

こうした状況を受け、国土交通省は、漁船を移動するのに必要な水深を確保するために、16日午前11時から、港の底にたまった土砂を取り除く工事を始めました。

石川県漁業協同組合輪島支所・上濱敏彦統括参事「船をつける場所をまず浚渫(しゅんせつ)して、順次(船を)引っ張り出して移動させて。時間的にはかかるかもしれないが、これが漁業の再開に向けての一歩」

能登半島地震による地盤の隆起の影響で、輪島市や珠洲市の外浦海域の漁港では、海底が露出するなど、石川県の60か所の漁港で被害が確認され、少なくとも230隻以上の漁船が転覆、沈没、座礁などの被害を受けたということです。

初日の16日はこの後、午後3時まで工事が行われ、17日以降も続けられます。