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【中継】最盛期の寒ブリ漁大打撃…断水で出荷困難 見通し立たず 能登半島地震

2024年1月18日 17:26
【中継】最盛期の寒ブリ漁大打撃…断水で出荷困難 見通し立たず 能登半島地震

石川県内には69の漁港がありますが、そのうち58の漁港が被害を受けました。輪島市や穴水町ではすべての漁港が、七尾市でも17の漁港のうち14漁港と多くの漁港が被害を受けています。このあたりは本来、今の時期は寒ブリ漁が最盛期となっているのですがその寒ブリ漁の拠点の1つ、宇出津港がある能登町から中継です。

能登町の宇出津にきています。

能登町でも18日は朝から雨が降り続いていまして、今はやんでいるんですが30分ほど前まで雨が降っていました。ときおりやや強まる時間帯もありました。

この宇出津という町は漁業が盛んです。地域の結びつきも強く、広場では地元有志の方々が炊き出しをおこなっています。

ただ、道路でもこのように歩道が陥没するなど、大きな被害が出ています。

石川県では、本来であれば、今は各地で漁業が最盛期を迎える時期ですが、地震により、大きな打撃を受けています。

寒ブリ漁で有名な能登町の宇出津港は、今回の地震で地面が隆起。津波の被害も受けて競り場が使えず、現在も断水が続いているため、魚の鮮度を保つ氷を作ることができません。

震災後10日以上たって、ようやく、片道3時間ほどかかる金沢市からトラックで氷を運べるようになり水揚げしたブリの一部が出荷できるようになりましたが、依然として道路状況も悪く回復にはほど遠いのが現状です。

石川県漁業協同組合能都支所・影和義さん
「港が全体的に陥没して、物を運ぶにもフォークリフトが通れない状態なので。水もあがらない。氷も作れないという状況」

この冬、宇出津港では寒ブリが豊漁で、本来であれば多くのブリを出荷できるはずが、地震で営業できていない鮮魚店も多く復興の見通しは立っていません。

取材した漁業関係者によりますと、再建の見通しは立たないものの、地元出身者が多く、今後もこの場所で寒ブリ漁を続けていきたい漁師が多いと話していました。

震災から2週間以上が経過しましたが、生活を支える1次産業の立て直しにも多くの課題が残っています。

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