最大およそ4m隆起、海だった場所が陸地に…漁や生活に大きな影響 輪島市
海だった場所が最大およそ4メートル隆起したことが確認され、石川・輪島市では漁や生活に大きな影響がでています。
サザエやアジなどがとれる輪島市門前地区にある黒島漁港では、海だった部分が隆起した影響で、海底の岩が見えている状態です。隆起する前は17隻ほどの船が止まっていて漁に出ていたということでした。
震災前にここから漁に出ていた方に出会いましたが、再建のめどは全く立っていないと話していました。
石川県漁業協同組合門前支所・髙島長憲さん
「今は港をどうするかっていう話は、一言もしていないです。(話しても)しょうがないことですしね。いずれ落ち着いたら(港の)どこかにはしごでもかけて、海に出ようかという話も出るかもしれないが、まだまだ先の話です。生活拠点をどうするかというのが一番先ですわ」
黒島漁港のすぐそばには住宅が立ち並んでいますが、こちらにも大きな被害が出ています。
29日で地震から4週間たちましたが、倒壊した家はそのままになっているほか、道路には倒壊した家の屋根の瓦が落ちている場所が数多くあり、片付けが進んでいない状態です。
輪島市の一部地域では来月1日からがれきなどの回収が始まるということですが、この地区は対象にはなっていません。
近所の住民に話を聞くと、「この地域は過疎化と高齢化が進んでいるのにボランティアの受け付けも始まらず、どこから手をつけていいのかわからない」などと、話していました。